保護申請

一文無しの二人は青木の勧めもあり、福祉事務所のドアをたたいた。 「言ってることが良く分かりません。どこの世界に何億ものお金があるのに生活費を10万円しか入れない人がいますか」「なんで、そんなに金がある人があなたのキャッシュカードを持っていくのですか。あなたはなんで自分の金を使おうとしなかったのですか。なんで自分の通帳を記帳しなかったんですか。」言われてみたらそのとおりだった。今から考えるとおかしいことだらけだった。でも、なんでといわれてもそのときはそう思ったとしか言いようがなかった。 「洗脳されていたのと同じですよ。オーム心理教と同じです」ハナに言えることはそれだけだった。